勤務校は、東京と言えども郊外にある。
学生のいくばくかは、親元から離れてアパート住まいである。学期末の制作などが立て込んでくると、徒歩や自転車で通学できる圏内の学生は、朝起きてつなぎ、食事もつなぎ、そのままつなぎで帰宅する。寝るときだけつなぎではなかったりする生活が、しばらく続く。
親元から通学している圏内の学生は、帰宅が遅くなると、近所のアパート住まいの友人のトコロへ転がり込んだりする。電車通いなら、学校へ来てつなぎに着替えるのだが、近所の友人宅にいる間は心置きなくつなぎ生活になる。
女子学生であっても例外ではなく、肉体制作系の学生さんはこういう状態になることがある。
社会人になってしまえば、指先が染料で染まったり、爪の間にインクが入って真っ黒になっていたり、ほっぺたにペンキをつけたりすることなど、あまりなくなる。
傍目から見れば、「オンナ捨ててる」ように見えるかもしれないが、こちらから見ればそれなりに一生懸命でほほえましい。
がんばれよーと、ドリンク剤など差し入れたりするのである。
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