ようよう今年度も通学課程の方の授業は終了した。学生さんの方は期末試験さえ終われば春休みである。
そんな時期になると学内はにわかに慌ただしくなる。
廊下のあちこちに「公募推薦制入試試験会場」だの、「大学院入学検定作品搬入会場」だのという立て看板が、あちこちに出没する。
私が学生の頃には、実技系の大学に推薦などありようもなかったが、少子化のアオリか入学生の確保か、昨今は推薦入試にセンター入試利用、いろいろな制度があったりして、よくわからない。
ついでにわからないのは、学科専攻ごとに入学検定をしているのに、同一大学内の他学科専攻を併願できる、という制度である。さすがに油絵学科と彫刻学科は併願できるスケジュールにはしないようだが、傍目には違いがよく見えない学科専攻ほど併願しやすいスケジュールに組まれていたりする。
もっとわからないのは、そうやって学科専攻ごとに入学したにも関わらず、3年次に転科転入が出来る制度があったりすることだ。もちろん大学院に進学するときも同様で、違う専攻分野から大学院の入学検定を受けたりするのである。3年で他の専攻に移動できるならそれまでの学習成果は何だったのかと不思議に思ったり、そうなら一般的な文学部のように1−2年は教養課程で十把一絡げ、3年次からは専攻授業だけに集中、という制度にした方がわかりやすいような気がする。
いろいろと学校の方も経営には腐心しているんだなあと、この時期になるとよく思う。
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