2016年7月10日日曜日

眠い

「行動記録」で多いもの、と言えば、「眠いネタ」である。

授業中によく眠る、いつでもどこでもすぐに寝られる、寝坊癖がある、などがよく出てくる。
「自己紹介」というお題なのに、「私はよく眠ります」というのは大学生としてはいかがなものか、というツッコミはこの際置いておく。親に学費を出してもらっているのに「授業中によく眠る」のはいかがなものか、というツッコミも、この際置いておく。映像として伝えることに、「眠る」というネタを選ぶのはなぜか、という疑問もこの際置いておく。たいてい20余名のクラスで2−3名はこのネタである。

教室の机に座り、ノートを開いている。シャーペンでノートに文字を書いている。文字を書くスピードが遅くなる。舟を漕いでいる。頭が机にぶつかる。

30秒だとこんな構成が多い。映像では、習性や癖は表現しにくい。映像では、固有名詞の特定のアクションを伝えるからだ。特定の学生が授業中に寝始める、というアクションを伝えているが、それは「授業中に居眠りする」癖までは伝えない。講義で寝る、デッサン中にも寝る、体育館での授業中にも寝る、などという「パターン」を見せなければ、習性には見えてこない。難しいのは、自分では見えていないだろう「寝姿」と、寝入る「アクション」である。たいていの場合は好意的に「眠たいんだね」と理解してあげられるのだが、ときどき、どうしてもこれはナルコレプシーにしか見えない、というのが出てくる。休憩中食事中、あるいはトイレの個室の中でも寝てしまうネタを使っていたりする。それは「習性」や「癖」を通り越して、「病気」に見えてしまう。 

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