さて、いまどきの学生さんは、小さな時から「褒められて育った」タイプが多い。少子化のおかげだろうか、ふんだんに手をかけられている、という気がする。少なくとも、ほったらかしで育った野生児、という印象の学生は少ない。
こういう学生さんの反応で多いのは、「自分を褒めたがる」ことと、大人(学校で言えば先生や、研究室のスタッフ)に「構ってもらいたがる」ことだろう。
美術館で教育普及活動をしているので、小学校低学年の子どもを見る機会が多いのだが、そんな子どもたちとあまり反応の違いがないのが、最近不思議に思うことである。作品をつくる講座の発表会では、自分の作品に対して「どこを頑張ったか」ということを伝えることが多い。まあ、作品を評価をするわけではないし、努力目標と成果という視点は、こういう場合は有効だ。
翻って大学教育の現場はそういうものではないので、自分の作品のプレゼンで「頑張りました」などという発言が出るといかがなものかと思ってしまう。頑張るのは当たり前だからだ。
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