2016年2月21日日曜日

スタンダード

考えてみれば、彼らは、中学高校からスマホを持ち、自撮りしてSNSにアップロード、友達と共有、などというのが日常茶飯事である。スマホで写真を撮影したり、動画を撮影したりするときは、必然的に「縦位置」になる。

携帯電話端末でワンセグ放送が受信できるようになった頃、画面側が90度回転する機種が出てきてびっくりしたことがあった。電車では画面を回転させて、イヤホンをつないで、プロ野球を見ているおじさんがいた。確かに、二つ折りの携帯電話端末で、横長の画面を見るのはちょいと見難いのだろう。必要は発明の母である。

一方、スマホの方は二つ折りではない。写真を撮るなら片手でほいっと持ち上げてそのままボタンを押す。機器がそうなっているので、逆に横位置だと両手を使わなくてはならない。操作は常に縦位置の画面を見るので、どうしてもそこで見やすいものは「縦位置」の構図になる。スマホが彼らの生活で使われる機器の全てになりつつある現在、そこでの使い勝手は彼らの「スタンダード」になっているわけだ。 

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