日本の高校までの教育課程では映像制作というものを教えてはいない。教えている授業があるなら、私学で自由にカリキュラムが組めたり、特別熱心な先生がいたり、ということで、全生徒が学んでいるわけではない。だから、まるっきり初心者に映像制作の基礎を教えることが多い。
私などの世代だと、映画館で映画、テレビで番組を見る、というのが「映像の入り口」である。一方、現在の学生さんだと、子守代わりにテレビ番組やストリーミング配信のアニメ、という世代である。
さて、授業で映像を作るための基本を教えている。カメラと編集ソフトがあれば作れる、というものではなく、ある程度の企画と計画と準備が必要なものを課題にしている。だから、作者が頭の中で考えたことを、アウトプットしていくことになる。撮影の準備としては、どういう構図でどういう絵を撮るか、ということをドローイングするのをノルマにしている。最近気になるのは、縦位置の構図でドローイングする学生が増えてきた、ということだ。
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