2016年2月6日土曜日

知恵

実技の学校だと、実技授業というものがあり、そこでは「課題」というものが出される。その「課題」に対して、学生が作品を制作して提出する。大抵は、学習ジャンルや範囲、制作期間や提出形態など、いろいろな「条件」があらかじめ提示される。
そういった作業を、学生はコツコツと4年間続けるわけだ。
基本的には好きなことを好きなようにやりなさい、ということにはならない。課題ごとのテーマとか、目的とか、学習の目標などが、設定されていたりする。学生の身分で授業をやっていると、設定された目標が見えにくいことがあったり、学生の方で「やりたいこと」があったりする場合は、どうしても「はみ出した」ものを作りがちになる。
ほとんどの先生は、「はみ出した」ものに対しては、「再提出」というハンコを押す。リベンジしてね、というわけだ。「合格」のハンコをもらうまでに何度も作業することになる。

こういったことを4年も続けていれば、学生はそれなりに知恵をつける。得意ではなかったり、嫌いな作業であれば、要領よく過ごしてしまおう、作戦である。数名でチームを組んで共同作業、得意な学生を巻き込んで補完作業。講義ではないので、ノート丸写し、というわけにはいかないが。

0 件のコメント: