2016年1月14日木曜日

不振

同居人は、翌年春のクルージングの予定を立てたので、取り急ぎそのご予算に見合う現金を稼がねばならない。誰でも出来るお仕事、というのはあるのだが、あまりペイはよろしくない。手っ取り早く稼ぐには、人の働いていない時間に働くことである。同じ仕事でも、深夜労働の方が賃金が高い。

…ということで、次に挑んだのは、食品関係。「食いしんぼ」の考えそうなことである。年末年始ぶっ通し、早朝出勤、8時間労働、2週間の短期雇用、という条件である。仕事は、大手スーパーの総菜売り場に並ぶ食品作業である。ここのところ、新年と言えども、文字通り年中無休、あるいはお休みは元日だけ、というスーパーも多い。普通の社員やパートの働き手が年末年始の休暇をとる間のピンチヒッターという触れ込みである。厨房、という名前の「工場」に、出社が7時前、全身白衣で白長靴を着込み、出来上がった総菜のパック詰めがお仕事である。
…これが泣きそうなほど大変だったらしい。立ちっぱなしの作業、食品を扱うので室内は低温で寒い。流れ作業なので、トイレ休憩はない、あるいは行きづらい雰囲気、昼食もそこそこに夕方までまた作業。
初日は本当に帰宅するなり食事もそこそこに布団に直行、翌日は「行きたくないよ」と不登校児童のように泣きながら出勤した。ようやく2週間の勤務期間が終わると、使った白衣の洗濯とアイロンがけをして、給料を取りに行った。

働いて食欲不振など、食いしんぼな同居人には考えられないことであった。 

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