2013年3月5日火曜日

電話


同居人の趣味の一つにヨットがある。

こういうスポーツは、登山などと同じである意味「危険」なスポーツでもある。卓球場で遭難はしないだろうが、海や山では遭難を想定することがある。よく「乗組員リスト」なんかを作成して、レースの主催者が取りまとめたり、クルージングに行くときは出発地のハーバー管理者に渡したりする。
リストには、名前と住所と電話を書くようになっている。

さて、ここ十数年の携帯電話とスマホなどの普及で、住所と電話を書いて、と言ったら、自分の所有する携帯電話番号を書く人が多くなった。以前は住所の次に書く電話番号はおうちにある電話機の番号だったりしたものである。最近は個人情報保護という意識が大きいのか、留守中が多いのか、携帯電話の番号を書く人が多い。
一人暮らしの学生なら別に不自由はないだろうが、船が遭難した場合、リストを持っているハーバーやレースの主催者が緊急連絡をする。留守家族に連絡するためだ。そのときに電話してかかるのが、当の遭難者の携帯だったりしても意味がない。遭難中である。

固定電話も使用頻度が減ったとはいえ、こういう趣味の同居人を持つと、必須なアイテムである。

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