2013年3月21日木曜日

方眼紙


こうした人生修業な作業、というのは、どの専攻にもそれぞれあった。
まあ美大受験で言えば、デッサンとか平面構成なんかもそれに近いものはあるかもしれない。

タイポグラフィーの課題にしても、コンピュータでレイアウトする時代にはそれにふさわしい課題になっていくわけで、今の学生さんにはそれなりの「修練」があったりするのだろう。
写真も、今やデジタル時代で、フィルム現像が上手くなっても、デザイナーさんにとってはあまり役に立つ技術ではなくなってきたかもしれない。
スポーツで言えば、素振りやランニング、にあたる作業であったような気がする。
よその専攻だと、烏口でB3サイズの5mm方眼紙をつくる、というのがあったりした。そりゃあもう、考えるだけで「修行」である。

いくつかの課題は、クリアできる学生が少なくなり、再提出が多くなり、全体の進行に支障が出るようになったり、あるいは担当講師が交代したりして、継続的にやっている課題はあまりないようだ。

ちょっと寂しい気がする。

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