2012年10月25日木曜日


学生さんと世間話をしていると、ときどき「あれ?」と思うことがある。
ここ5年ほど「あれ?」なのは、世間様のニュースの入手方法である。

活字離れと言われるようになってしばらくたつので、新聞は読まなくなったろうなあと言うのは想像に難くない。
まあ美術系の学生さんだと、世間様と隔絶しているところで生きていると言えるのかもしれないが。下宿住まいだと、新聞は購読しないケースが多い、というのも昨今の景気事情なら分からないでもない。

ではテレビかと言えば、いまどきの学生さんはそれも見ない。テレビのニュースの信頼性とか速報性とか、そうこう言う以前に、テレビは見ないんです、という学生も増えた。テレビという機械が下宿になかったりすると、インターネットで動画サイトを見る、ということが増えたようである。
もちろんラジオ、といった世代でもない。以前は受験勉強に深夜放送、といった風情だったが、それすらない。

インターネット、というのが今時の学生さんの「世間を知る術」だったりするようである。
ポータルサイトのニュースやトピックスの見出し、というのが彼らにとっての「ニュース」だったりするようだ。新聞記事を読んで、というと、インターネット上の新聞社の記事をプリントアウトしてくる。もちろん新聞という紙媒体ならではのレイアウトとか、書体とか、見出しの工夫とか、そういったものは飛んでしまい、テキスト情報だけになってしまう。それは「新聞記事」とは言えないだろう、と思うのだが、学生さんはすましたもので「新聞社のサイトの情報=新聞記事」と考えていたりする。

何かちょっと違うような気がするのだが。

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