2012年10月20日土曜日

遅い

同居人は小学校勤めが長かった。
食べるのが早いのは職業病だと、つきあいはじめて、しばらくしてから知った。

一方私は筋金入りの「食べることが遅い」質である。
幼稚園では一人居残りで昼を食べる羽目になり、小学校でも教室の片隅で食べ終わるまで居残りである。トラウマである。
同居人の行っている保育園では、「ごちそうさま」が三回ほどあって、食べ終わらない子どもはその都度席替えしながら、教室の片隅に集めるようにしているそうである。

自分としては、自宅ではあまり「早食い」の人がいなかったり、酒飲みとつきあっての食事なので、割り方のんびりと食事をする方だったのだと、今では思う。
集合生活では何かと人と同じペースが強要されがちだったりする。管理上の問題からして、食べるスピードはその後のスケジュールを左右する。こと食事に関しては、「食べ終わる」ことの方がベースになっているので、「食べ終わる」までは解放されない、という方法が多い。定時で食事を強制終了されるのであったら、また違ったトラウマになったのかもしれない。
おかげさまで、物心つくまで、食事が楽しいと思わなくなってしまったし、給食も周りを見回してスピードを考えて、よく残して注意された。今でも「とりあえずカロリー取れればいいか」と考えがちだったりする。

居残り食事は今でもトラウマである。今ではあまり給食のような時間制限付きの食事形態はとらないように心がけたりはするのだが、やっぱり同居人と食事していると「せわしない」感じがぬぐえない。

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