2012年10月19日金曜日

職業病


同居人は小学校勤めが長かった。お昼は子どもたちと同じ給食メニューである。

昔も今も給食当番というのはあるようで、配膳やらお給仕やらは子どもたちが順繰りにお当番をする。
ところが先生の方はクラスに一人、毎日給食当番のようなもので、配膳とお給仕、後片付けも、子どもたちも一緒である。
クラスの中の誰よりも遅く食べ始め、誰より早く食べ終わり、後片付けにかからなくてはならない。小学校の担任の先生の早食いは、職業柄致し方ないが職業病である。

同居人の同僚と食事にでも行ったときは、とても大変だった。誰もが食べ物が来ると、一心不乱に「かきこむ」のである。お食事中に会話を楽しむ、といった風情ではない。お相伴している「小学校の先生以外」の私は常に、「食べるのが遅い」状態である。

小学校の近くの飲食店で、とても食べるのが早い人を見つけると、「先生かしらん」と考えてしまう。

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