1年生の授業では、コンピュータとソフトの扱い方を教えることから始める。
高校の情報の授業でワープロでレポート書きました、くらいでは、授業内の作業が出来ないからである。
授業の方は「CALL教室」ではないので、コンピュータはスタンドアローン、だから毎度テキストになる資料を配布する。ハウツー本を買ってね、ひとり4000円くらいだからね、と言ってしまえば楽なのだが、その後同じ機材とソフトで作業し続けるとは限らないのと、どのハウツー本も「帯に短したすきに長」いことが多いので、自作している。これがA4サイズで、2−30ページくらいのものになる。
事前に研究室でコピーしてもらっているのだが、ほかの授業ではもっと「豪華」なテキストを自作している人がいた。全面カラーコピー A4サイズ、50ページは優に越えている。すごい。印刷したら、と言ったら、とても駄目、ということだった。使っているソフトが、アップデートされたら、その時点で書き換える、授業進行上改善点を見つけたら即反映させる、というので、常に授業前日にコピーすることになるそうだ。
こういった資料配布には「電子書籍」あるいは「eBook」というスタイルは良いのではないかと感じることがある。即座に改訂版が配布できる、書き換えも出来る、何よりコピーと丁合とホチキス作業の手間と経費はかからなくなる。まあ現実問題としては、紙の書類をそのまま電子書籍に移行する、というわけにはいかないだろう。紙で配布すればいやでも見ることになるが、電子書籍だと見るのが「義務」にはならないような気がする。
電子書籍で、という場合は、配布する書類の形式と、それを閲覧するハードがある程度指定されないと難しいかもしれない。
今や学生さんは「コンピュータをあまり触らない世代」であるので、スマホで配信、というのが現実的かもしれない。そうなると、教科書としての見え方はずいぶんと工夫しなくてはならない。やっぱりそのまま移行するわけにはいかないので、ちょっと気合いを入れなくては、というところだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿