2015年3月21日土曜日

セクション

3月の半ばを過ぎると、学校の方は新学期の準備に忙しくなる。たいていは事務書類のやりとり、お知らせや学校の規則など印刷物の送付などである。

大学の場合、授業をやっている「現場」と、事務作業をやっているところとは、セクションが違うことが多い。教えている「現場」は、専攻分野の「学科研究室」である。教える「現場」を統括しているのは、事務方で言えば「教務」とか「学務」とかいうセクションである。しかし金銭関係は「教務」「学務」ではなく、「経理」「財務」とかいうセクションである。
授業内容は「学科研究室」とご相談であり、講師諸届け事務書類の受理、住所録の作成や身分証明書は「総務」が担当する。授業のシラバスの提出や学生名簿の管理は「教務」や「学務」、講師料のお支払いは「経理」「財務」が担当である。

以前に仕事をした学校で、講師料の支払いが遅れていたことがあった。総務部に問い合わせたら、講師のことなら、と学務部に回された。学務部で問い合わせたら、講師料のことなら担当セクションを呼び出せ、という。それはどこか、と聞くと、財務部経理課教務担当プロジェクトチーム第2グループ、というのがそのセクションだそうである。問い合わせたときに、交通費の支給についても聞こうとしたら、担当が違うので問い直すように言われた。それはどこか、と聞くと、財務部経理課教務担当プロジェクトチーム第4グループ、というのがそのセクションだそうである。
ずいぶんと多人数で組織化され、細分化された経理課だなあと思ったのだが、内部の人によると「隣の席」なのだそうだ。人によっては三つくらいの「グループ」を兼務しているようで、単に「セクション名が多い」だけのようである。これは能率的な事務組織なのだろうか。


大人の考えることは謎が多い。

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