毎年1度のことなのだが、小さな各種学校で、恒例の仕事がある。たいてい年末にご都合伺いの連絡が来て、先方と何度かやり取りをして、作業日の3月末を迎える。
昨年はこの「ご都合伺い」の連絡がなかったので、今年はお役御免かなと思っていたら、3月に入ってから封書が届いた。例年通りですがよろしく、という趣旨である。ご都合など伺わず、問答無用である。
なぜなのかと思っていたら、翌週事務担当者からメールが来た。コンピュータがクラッシュしてデータが全部吹っ飛び、連絡が遅くなった、というのである。「15年分の事務書類のデータで、Liveメールのデータも喪失したため、連絡できなかった」らしい。
同情には値するかもしれないが、個人の作業所ではあるまいし、15年分のデータをふっとぶようなマシンに全部入り、という状況が考えられない。バックアップとか、ミラーリングとか、リムーバブルで保管とか、しなかったのかと思った。しかし、当の事務職員は15年以上前、コンピュータの導入前からいるわけで、そもそもコンピュータを使うことが前提でない時代で、当人ももちろんコンピュータ利用のエキスパートではない。
機械は信用できない、というのが、機械を扱う時の合い言葉である。おかげで紙の書類もなかなか減らせない。
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