締め切りぎりぎりに提出、というのは、人の性、なのかもしれない。粘り強く、ぎりぎりまで推敲を重ねている、というのがベストなのだろうが、この手合いの提出物は悲しいかな多くはない。
学生は、ほかの学生の動向をよく調べていたりする。傾向と対策を立てるのは、学生の性、である。どうも、提出物が締め切り間際に多い理由は、ぎりぎりで出せば情状酌量してくれる、という「伝説」があるらしい。ときどき、提出物に「お手紙付き」というのがあったりする。
「今年度の卒業に併せて教員試験を受験します。よろしくお願いします」。
つまり、提出課題がクリアできなければ、卒業見込みにならず、教員試験も受けられない、ということである。
提出物は残念ながら及第には満たない。締め切り間際ではなく、1ヶ月前に提出してくれれば、再提出が間に合ったのである。取得単位がぎりぎりではないことを期待して、再提出のはんこを押す。
年度末は、こういったケースがいくつかある。ルール通りに提出され、ルール通りに採点しているとはいえ、多少後味はよろしくない。これを教訓に、ぎりぎりではない人生を送ってもらいたいものである。
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