同居人は「ゆとり世代」を指導していた側の教員だったので、もちろんそのメリットもデメリットも知っている、はずである。最も大きなポイントは「生きる力」なのだそうで、総合学習という授業の導入によって、自分で考えることが習慣づけられている、はずなのだそうである。
もちろんそれは、教員の能力でずいぶんと差が出る指導内容と指導方法のようである。アメリカで言えば、行った学校、ついた先生によって、教わる内容が全く違う、という感じがする。
一方で、それは古い世代にとっては「偏った」ことを教わっているなあ、という印象がする。第二次世界大戦を全く知らない学生がいる一方で、ネイティブアメリカンの歴史だけはやけに詳しい学生がいたりする。どっちもどっちだと思うのだが、二次大戦も朝鮮戦争もベトナム戦争も全く知らない世代に、今の外交問題のポイントは分からないのではないか、とは思う。問題なのは、二次大戦を知らないことを「学校で教えられたことがない」と開き直ってしまう態度の方で、それは「生きる力」どころか、「自分の首を絞める力」にしか見えないことがある。
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