授業の前には機材の準備が必須である。
コンピュータを使う編集作業をしているので、こちらの機材準備はもっと大変である。
12台の機械を用意してもらっているのだが、なぜかいつも授業では「同じ」ように動作しない。
ハード的には同じスペックなのだが、微妙に挙動がそれぞれ違う。
例年、授業の開始前に、機材の動作確認を研究室のスタッフにしてもらう。たいていはそれで何とかなるが、ある年はこんなことがあった。
ソフトウェアを入れ替えたので、新しいバージョンで授業を進行することになった。授業前にスタッフがソフトウェアをインストールしていた、はずだった。授業時にそれを起動すると「ユーザー登録のお願い」などが立ち上がった。つまり、インストール作業をした「だけ」だったわけだ。インストール後に、起動して、ユーザー登録やアクティベーションなど、事務手続きをして、アップデータをあて、必要なプラグインを足しておき、一連の動作を確認する、ような作業はしていなかったのである。授業時にびっくり仰天である。
同じように、他の授業で、他のソフトウェアでも、「インストールだけ」してあったらしく、授業が成立しなかったらしい。私の授業では12台だが、そちらの授業では25台くらいあったはずだ。
準備作業中に、すべてを確認できなかったのだろうか。
先日、タブレット端末を授業で使おうとしていた高校が、アプリのインストールが授業内に終わらず、などというのが新聞に出ていたが、まあ似たようなケースである。アプリエーションなどは、使えるようになるまでが、ちょっと大変なのは、同じようなものだ。機械さえあればいい、というものではない。特に今時のソフトのインストールはインターネット接続が必須だったりする。学校などでは、同時に多くの機械を接続したりするので、相対的な速度は遅くなる。授業でアプリをインストール、という先の高校は、よほど高速で大容量の回線を使っていたのだろうか。
コンピュータを使った授業は、教えるよりも、準備の方が大変なのである。IT授業、などと軽く言ってほしくない、と思ったりもする。
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