2014年4月29日火曜日

指揮

しかし、ハキハキくんが「ディレクター」を気取り始めると、悲惨なことになる。

基本的にディレクターは「指揮をする」ものだと、ハキハキくんは思っているので、でーんと構えて、他のメンバーを自在に動かしたがるようになる。自分の理想のイメージが頭の中にあり、それを実現するために、さまざまなタスクをメンバーに課すようになる。こうなると、他のメンバーは、意見も言えなかったし、本人は全然肉体労働しないのに命令ばっかりで、私たちは奴隷状態になったし、これはいったい、何なのよ、と考え始める。授業期間内に誰かが「キレる」「反抗する」「分裂する」という路線になる。

こうなると、学生の間ではもう収拾がつかない。
作業にかかる前に、こちらは様子を見ながら、注意することはある。ミーティングの進行である程度予測がつくからだ。本当にそれでいいのか、誰も他に意見はないのか、少数意見をきちんと拾い上げているか、ということがポイントだ。しかし、ハキハキくんが議長をしていると、内容の決定と進行が早い。他のメンバーが、ぼーっとしていると、あっという間に「決定事項」になってしまう。

優秀、っぽい学生にも要注意である。 

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