現在は1年生の必修授業では、選択人数は関係ない。多少の増減はあるが、人数はほぼ一定である。受講者数による内容のぶれはない。しかし、毎年同じ学生が来るわけではない。そのトシによって、学生の「傾向」というのはかなり違う。
4月の初めに、メディアでは「今年の新入社員」タイプをよく取り上げる。今年は「自動ブレーキ型」なのだそうだ。学生の頃はもう少し、曖昧模糊とした雰囲気だったりはするが、確かに毎年傾向が違うことはよく分かる。
だから、想定内の受講人数ではあっても、トシによって進行はかなり違ってくる。
学生を目の前にして感じることは「モチベーションの違い」だろう。やけに食いついてくるような学年もあれば、全体がどんよりとしていて覇気がない学年もある。リーダーシップをとる学生が一人いるかどうかで、ずいぶんとクラスの雰囲気は変わってくるものだ。
10年以上前は、「しごいて鍛える」ことが「普通」だったが、現在は「しごいて」しまうと、「鍛えられる」前に「自滅する」タイプが多い。小さな頃からひたすら注目され、ほめられることに慣れているので、逆に「しごかれる」ことに慣れていない。講評では、ひたすらほめそやすことをしなければ、学生の授業評価は「最低」である。
難しい世の中ではある。
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