2017年6月3日土曜日

別々

授業期間以外は、ぼちぼちとフリーの仕事をしている。どんなお仕事であっても、請求という事務作業がある。いまどき現金でギャラをくれるところはないので、口座に振り込んでもらうことになる。口座番号と口座名など伝えるのが事務作業、である。
普段のお仕事は旧姓でやっている。まわりを見回すと、そういう人も多い。大学の延長上で仕事をしていることもあって、あまり不自然さはない、と思っている。これで三度目の名字なのだが、変わるたびに姓名判断では運勢が落ちていく。右肩下がりな人生である。生まれたときに姓名判断でもして、命名したのだろう。親心である。しかし、名字が変われば判断が変わるなど、赤ん坊の頃には思われていなかったに違いない。ともあれ、右肩下がりではいやなので、一番運勢の良い名字で仕事を続けている。
勤務校ではあまりうるさいことを言われなかったので、職員名簿と給与振り込み明細書の名前が違っていた。その頃は経理の係と顔パスだったので、毎度毎度、などと挨拶して明細書をもらっていた。まあ業界としては、ペンネームなど使う先生も多かったのだろう。
面倒なのは、フリーで仕事をしていて、お仕事場と振込口座の名前が違うと、問い合わせが入ることである。赤の他人の口座ではないかと考えてくれるらしい。振り込む側としても、お仕事名前で振込を手続きしてしまい、口座名見当たらず、と組み戻しになってしまい手数料が発生したりする。
こんなトラブルがたまにあるのだが、こういうときに夫婦別姓だったら面倒ではないのだがなあ、と思ってしまう。通称で問題がない、と国会議員は思っているのだろうが、面倒くさいのを我慢している、のである。

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