2014年8月30日土曜日

お茶代

母の生家は大きな家だったそうなので、庭師や大工など、たいてい何かしら職人さんが出入りしていたそうである。
家には古い皿のセットがあった。有田とか九谷とかのブランドものではなく、ちょいと大衆的な染め付けのつくりである。普段使いのものとは違うのだが、ハレの日や、お客用というレベルではない。何の用途かと聞くと、職人さん用だったのだそうだ。
おやつやお昼は、もちろん仕事場である「うち」でとることになる。戦前の話なので、コンビニも弁当屋もない。飲み物はもちろん、十時三時のおやつ、お昼に副菜くらいは出しており、そのためのお皿だった。

実家でリフォームした時は、リフォーム屋が手配をしていたのだが、お茶もお菓子も「ノーサンキュー」で、その分請求書に上乗せされていた。まあ、ドライ、と言えばドライなのだが。

0 件のコメント: