2014年8月11日月曜日

段階露光

夏である。

今は皮膚がん発生の恐れがあって紫外線は浴びない、というのが通説であるようだが、子どもの頃は夏休みにどれだけ「まっくろ」になったか、というのが「元気」のバロメーターだったりした。

海に行って海水浴、というのが日焼けの定番である。
ちょっと違うなーと思ったのは、中学に上がった頃である。中学校にはプールがないので、常に「体操服」である。屋外の授業でも、体操服を着て「焼ける」。服の下はそうそう焼けない。靴の中など全く焼けない。風呂に入ると、足の先と服のところは焼けずに残っているわけだ。いわゆる「土方焼け」というのだと、後から知った。
その状態で海水浴、をすると、遠目には「ビミョー」な状態である。白っぽい肌の上に水着、手足は黒いが、足先は真っ白、である。全体的に同じトーンに焼けずに、写真で言えば「引き延ばし」の作業の時の「段階露光」テストな状態である。白、グレー、黒、という感じでグラデーションになる。

恥ずかしい(いや、かっこ悪い)ので、水着の上に「超日焼け防止」と称して大きめのTシャツ、磯遊び用のズックかサンダル着用、という格好でいたこともある。

スキー好きの人だと、顔の下半分だけがやけに黒い、という状況で焼けたりする。まあそれが全身版、ということである。
同居人に一緒になってから、つきあって船に乗った。走っているときは座っているわけで、前半分、上半分しか焼けない。つまり、脚の前側と後ろ側、膝の上と下では濃度が違う。もっと段階が増えてしまった。海であっても、船の上は土方焼けである。

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