実習生は「大学生」である。であるから、学生さんのまま、実習にやってくる。
一方、実習する施設は「学校」ではない。社会教育施設、というやつなのだが、もちろん一般公開して営業している施設である。
「受け入れ」る側の方もいろいろと都合があるので、実習したい学生を無条件には受け入れられない。
10年以上前のことだが、実習生の数が比較的多い年度があった。
そもそも、学芸員資格をとりたい学生で、美術館に来る「実習生」のほとんどは、なぜか女子学生である。これが考古系や理科系なら男子学生比率は上がるのかもしれないが。
…というわけで、夏休みの展示期間中は、実習生であるところの女子学生が、出入りすることになった。
一番最初に注意したのは、「タンクトップ禁止、ミュール禁止、ヘソ出し尻出し禁止」である。大学内での私服でそのまま美術館にやってくる学生が目立つ。学生の反応はこうだ。
「大丈夫です。私、冷え性ではないですから」。
確かに美術館は作品保存のために夏でもエアコンを入れる。人間様の過ごしやすい温湿度とは違い、やや「涼しすぎる」。いやいや、違うのである。TPOというのが必要なのである。
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