2013年12月8日日曜日

白紙

最近の学生さんは、すべてではないが、概ねスマホユーザーである。
パソコン宛の添付ファイル付きのメールも見られるし、いろいろなアプリも入っていて便利である。

私はスマホ持ちではないし、学内では携帯電話も持ち歩かないようにしている。どちらかと言えばアナログな状況をわざわざ作っているわけだ。のべつメールがやってきたり、電話がかかってきたりしようものなら、気が散ってしょうがない。結局は、授業に集中できなくなってしまう、不器用な性格だからだ。

ところが学生さんの方は授業中に気が散っても一向に頓着しないらしい。鞄やポケットの中で着信音を鳴らしたり、机の上でブルブルと震えるように動いているスマホに応対したりしている。机の下で、メールをやり取りしていたり、というのは数年前の話で、ここ2−3年は「LINE」である。
メールの場合は送信後しばらくしてからお返事が来たりするのだが、LINEの場合は時間差があまりない。従って、学生は終始スマホの画面に注視することになる。いつノートをとっているんだろう、と思ってある日ノートを回収した。案の定ノートは白紙である。

これが「依存症」の走りなんだろうなあ、と思う。だが、「授業中はLINEは禁止です」などというのも、大学ではなんだかなあ、と思う。

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