学生が携帯電話を持つようになってから何年になるだろうか。
その昔、「ポケベル」というのが連絡必須ツールだった。たぶんそれが、個人用の連絡ガジェットとして実用的、かつ普及し始めのものだったと思う。
それが通話できるPHSになり、携帯電話になり、スマホになるのに、それほど時間がかからなかったような気がする。
グループワークでは、メンバー相互のコミュニケーションが不可欠である。携帯電話のなかった頃は、待ち合わせた場所に指定の時間にいないとコミュニケーションは成立しなかった。必然的に授業に来ることになるわけである。
携帯電話を使い始めると、それが少しずつ「ずれ」てくるようになった。遅れる、場所を変える、というのが臨機応変にできるようになったので、授業に来ないで放課後に集まろう、という作戦に出たりするようになった。
一方で、携帯電話でしか連絡を付けられない、というケースが出てきた。携帯電話を落としたり、バッテリーが切れたりしたら「音信不通」になるのでお手上げ、という状態になる。
便利になった一方で、それだけに依存したコネクションというのは、少し危うい気がする。
0 件のコメント:
コメントを投稿