2013年11月22日金曜日

勇気

家庭の固定電話は、家族全員が共有する。電話をかけると誰が出てくるか分からない。

男子学生が彼女のおうちに電話をかけるのは、勇気がいることだった。
ベルが鳴って、電話に出るのが本人なら「ラッキー」、彼女から自分のことを聞かされていて好感を持っているお母さんが出たら「ついてる」、ほんとは兄ちゃんが欲しかった妹が出てくれば「ナイス」、娘をとられたくないお父さんが出てしまったら「最悪」である。本人に電話を取り次いでもらう前に一悶着あったりする。

そうならないために、電話をかける時間をあらかじめ打ち合わせたり、ベル2回でいったん切って、3分後に再度かける、などというコールサインを使ったりした。

個人持ちの携帯電話で連絡をするようになって、「取り次ぐ」という習慣が、家庭からなくなりつつあるようだ。

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