2013年11月10日日曜日

側面

そのテの話で思い出すのは「一杯のかけそば」である。
詳細は他に譲るとして、これも感動的な話で、あっという間に世間に広がった。確か映画にもなっていたはずである。

もとのお話は確かに「感動的」なプロットである。元は短編小説ということだが、その元ネタが実話かフィクションかで論議をかもし、ワイドショーや新聞ではよく取り上げられていた。短編小説の原作者の逮捕やらスキャンダルやらがあって、突然「かけそば」ブームは収束した。

ここで面白かったのは、表面的に「感動的」に見えたとしても、別の側面から見る人がそれなりにいるんだなあ、ということだ。「感動的だ」という世間の感想が大きければ、たとえうさんくさいと思っても、言い出すきっかけがつかめなくなる、ということもあった。ブームが終わった後で、やっぱりうさんくさかったよねー、という話もよく聞いたからだ。

感動した、と言っても、元がフィクションと明白なら問題にはならない。「一杯のかけそば」では、フィクションらしいと分かったとたんに、感動したと言った人が「あーやっぱりねー」という反応になってしまったのだった。

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