10日ほど前、週末は勤務校で「オープンキャンパス」というイベントがあった。いまどきの学生募集の販促活動である。受験志望者、つまりいつもは「学外関係者以外」を学内に入れて、学内を見てもらおう、というものである。
勤務校で始まったのは十数年前だと思うのだが、最初の頃は「普段の様子を見せる」ということで始まった。ところが年を追うごとにだんだんと様相が変わってきた。学生の作品展示、授業公開だけではなく、受験志望者対象のワークショップ、制作体験、入学試験合格者の作品展示、専任教員による受験相談会。学内はそれに向けて大掃除が行われる。植木屋がやたら丁寧に植木の世話をし、刈り込む。いつもは学内にごろごろしている学生の課題作品なども一掃、期限切れの壁に貼ってあるビラも一掃である。教室や廊下は展示会場となり、いつもと違う様相、とても授業どころの話ではない。普段学校にいる側からすれば、一大イベント、お祭り騒ぎである。
受験志望者はお祭り騒ぎを見に来るのだろうか。普段の授業の様子がこれ、と誤解しないと良いのだが。毎日がお祭り騒ぎだと思われたらどうするのだろうか。入学してから「オープンキャンパスな毎日ではない」ことでがっくり、意気消沈したりしないのだろうか。心配である。
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