2014年12月15日月曜日

震災も過ぎてしまえば過去のこと、当時はあれほど節電と叫んでいたのに、いまはそれほどでもないような気がする。
政府が提唱していた自然再生エネルギー利用も、当時ほどは「熱」がない。むしろまた原発稼働に移行しそうで、つくづく日本人は過去を振り返らない人種なんだと思う。

授業や仕事の関係上、建築や都市計画、というものに時々ニアミスする。常に感じるのは、東京は「スクラップ アンド ビルド」な場所、ということである。
度重なる火災や震災で、紙と木で出来ている「住宅」というのは弱い、というのはよく分かる。火除け地としての「広場」によって、遊業地というのが出来ているというのもよく分かる。
時々、いやだなあと思うのは、耐震基準という「基準」によって、古い建物がどんどん壊される、という現状である。
もちろん、建築業界から言えば、壊して建てた方が安上がりなのかもしれない。リノベーションや維持に経費を払わない、というのは、伊勢神宮遷宮以来の日本人の遺伝子なのかもしれない。


イケイケどんどん、と言っていた右上がりの景気ではなし、もう少し身の回りから生活の方向性を変えることは考えられないのだろうか、という気もする。

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