寒くなってくると、しもやけができる。
子どもの頃はたいてい足に出来た。
祖母からは、靴の中に鷹の爪を入れておくように言われた。学校へ行って靴を脱ぐと、ぼろぼろになった唐辛子で白いソックスが汚れていていやだった。もちろん、私にはあまり効果はなく、しもやけは出来た。
母からは、風呂の中でもむように言われた。それも即効性はなく、むしろ、しもやけはどす黒くなっていった。
祖父からは、サロンパスを小さく切って貼るといいよ、と言われた。朝起きると布団の中は、小さなサロンパスの切れっ端がいっぱいである。
中学高校は、通学時は指定の革靴である。電車通学なので、ふきっさらしの駅のホームでで電車を待つことしばし、しもやけ養殖中である。
しもやけができると、足が膨らむので、靴は窮屈になる。窮屈になるとしもやけが出来る、の悪循環である。
そんなわけで、私は冬用にワンサイズ大きな靴を買ってもらったのだった。
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