2014年2月11日火曜日

余録

作品についての背景を知ることは、面白い。それを知ることで、また違った見方が出来るからだ。だから絵具を塗ったキャンバスにさまざまな意味を見いだすことも出来る。だから、作品についての情報を知りたくなるし、調べ始めたりする。

ただそれは、作品そのものが自分の目の前になくても、出来ることだ。展示室内で用意されるものは、必要最小限のものでいいはずだ。その場で簡単に入手できる情報は、簡単に頭の中からこぼれ落ちる。帰りに資料室へ寄り、文献を調べ、別の日に図書館へ出かける手間がかかれば、簡単にはこぼれ落ちない。

問題は、帰りに食べたアイスクリームがおいしかった、などという余録の方を覚えてしまうことかもしれない。

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