2013年10月19日土曜日

台風

さて先日は、季節外れの台風がやってきた。

小学校の頃は関西に住んでいたので、台風というのは夏休みの終わりの出来事で、学校がお休みとはあまり縁がなかった。中学高校では、気象警報よりも「最寄りの鉄道が止まったらお休み」という決まりだった。台風よりもストライキで休校になったことの方が多い。

大学になったら、そう言う決まりはなかったようだ。実はあったのかもしれないが、学生の私は知らなかった。
嵐の中、止まっている鉄道路線を避け、やたら遠回りして学校にはるばる出向いたことがあった。槍が降ろうと、何が落ちても、大学はやっていると信じて電車を乗り継いだ。たどり着いたら、先生の方は鉄道が不通で来られない、ということで、開店休業状態となった。もちろん律儀にやってくる学生もいるし、徒歩圏内に下宿している学生もいるので、まあ課題の続きなど作業をし始めるのだが、そのうち誰かがアルコールを持ち込み、ポテトチップスが差し入れられ、自習ではなく飲み会に変貌するのが関の山ではあった。

携帯電話もメールもない時代、もちろん大学にはクラスの連絡網もない。下宿の学生には電話という連絡手段すらなかった。近所の友達からの「伝令」だったり、大家からの「呼び出し」である。

牧歌的な時代だったのかもしれない。

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