ビデオカメラを扱う基本的な映像構築の作業を実習している。
以前はフィルムだったり、テープだったりはしたのだが、相変わらず機械がなければ成立しない作業でもある。
機械の扱いが「上手」な人と、あまりそうではない人がいる。
ビデオカメラにはバッテリーを装着して使うのだが、メーカーごとに装着方法が少しずつ違う。現在学生に使ってもらっているカメラのバッテリーは、外部に装着するタイプである。このタイプは、たいていが「ひっかける」タイプになっていて、溝にはめ込んでスライドさせるものだ。外部装着式だと、バッテリーの大きさが選べたりするのだが、接点が汚れたり、ゴミがかんだりする。ちょっとした加減で、うまくはまらないことがあり、接触不良になりやすい。
よく学生が、録画中にバッテリーが落ちる、とクレームを言いにくる。どれどれ、と見せてもらい、接点をブロアーで吹き、バッテリーをはめ直すと、症状は再現しない。
学生は怪訝な顔をして作業を続行する。
接点不良、などという現象は、今の学生さんが日頃使っているガジェットでは、あまりあり得ない症状なのかもしれない。ハイテクそうな機器に見えても、アナログな部分というのがあるものだ。
バッテリーを装着し直して問題なし、なケースの学生さんは、ときどき「なんでですか」と言うのだが、そういうときは「君の念力が足りない」ということにしている。
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