2013年10月14日月曜日

役割

ビデオカメラを扱う基本的な映像構築の作業を実習している。
さて、そろそろ今年度の担当授業も終わりに近くなってきた。
集中授業で、3週間が1ターム、1年間に5ターム、教えることは同じなのだが、教える相手は毎度変わるので、それに応じて作戦を細かに変える。退屈はしないが、それなりに大変である。

授業は実習、なのであれこれと機材や消耗品を使う。
今時の学生で気になるのは「ぞんざい」な感じである。機材を扱っているのに、扱いがすごく「雑」なのである。

三脚などは、あちこちがねじやノブがあって、それぞれが何らかの「留め具」になっていたり、「押さえ」になっていたりする。ちょいと見れば、何がどこを「留め」ているのか分かりそうなものなのだが、一気呵成にえいやっと足を伸ばしたり広げたりする。
ビデオ用の三脚というのは、アルミ製のものが多いので、無理矢理力を加えると、たわむ、曲がる、折れる、ベアリングのねじが外れる、といったトラブルが起きる。ここ数年は「力任せ」な壊し方をする学生が増えたような気がする。構造を見るよりも先に自分のやりたい方向を優先させる、という感じなのかもしれない、と折れたパイプを見ながら考える。


パイプやねじの気持ちや役割を考えない、ということは、もっと大きな問題が事前にあるような気がしてならない。

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