2013年9月27日金曜日

工作

学生の頃、秋葉原と言えば「電子パーツ買い出し」である。

父親くらいの年配だと、鉱石ラジオをつくったことがあったり、真空管アンプの自作が「趣味」な人がいる。私の場合は、電子映像つまりビデオの上映やインスタレーションをやっていた都合で、電線と端子を買ってきて、ハンダ付けして、ケーブルを自作する、という作業が主である。メーカーから買ったり、代理店でつくってもらうと、いいお値段である。ハンダゴテでよくやけどして、小さな水ぶくれをいくつもつくった。小さな露天みたいな店が集まったビルや路地があり、電線専門店やパーツの専門店があったりした。電気屋さんとおぼしきオジサン達の間を縫って、電線の束を買って
抱えて帰った。
今は昔、である。

その頃に店があったところは、再開発になったり、ビルの立て替えで、ずいぶんと風景が変わった。
今は少し離れたところに、センサー系の電子パーツ店が集まっており、それなりににぎわっているらしい。今の電子工作はハンダ付けしなくてもいいらしく、手軽に作業できるのだそうである。おかげでそちらの方は、女子学生の出入りも多いらしい。

電気工作は「少年(元を含む)の趣味」ではなくなりつつあるようだ。

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