2013年9月17日火曜日

ハッピーマンデー

何年か前に、国民の祝日に関する決まりが変わった。
日本人働き過ぎ、というのが定評になったから、 なのかもしれない。
1年のうち何回かの祝日は、日付でなく、該当月の何回目かの月曜日、ということになったのである。いわゆるハッピーマンデー制度である。
世間のビジネス的には、土曜日と日曜日はお休み、だから土曜日に祝日が当たると「ハズレ」みたいな感じである。月曜日に回すと、3連休になるので、旅行やら遊びにやら出かけるので、経済的にお金が回る、というのが目的のひとつと報道された記憶がある。
どんな決まりであれ、ルールであれ、どんな人、どんな場合にも有効、というのはないとは思うのだが、なんだか「最大公約数」が「正しい」とエラい人は思っているようで理不尽な感じがする。

小学校が「土曜日休み」になったときも、大学は土曜日にしっかりフルに授業をやる。土曜日がお休みの会社にお勤めの非常勤の先生が多いからだ。もちろん学生のニーズに合わせてたくさんの講義を用意し、選択肢を増やすためである。
ハッピーマンデー制度以降も、祝日はカレンダー通りで学事予定が組まれていた。月曜日が授業の講義は、他の平日の講義よりも、授業日数が異常なほどアンバランスに少なくなった。他の授業は半期13回だが、月曜日は9回しかない年が出現した。4回分少ないのだが、月曜日だけ4週間授業を増設するわけにはいかない。
苦肉の策は「補講」なのだが、先生が毎日1コマずつ、連日4回出てこられないから、1週間に1回という出講になっていたりするのである。補講作戦は、増発しても1回分、せいぜい2回分くらいが関の山である。
苦肉の策第2弾は「カレンダーは無視」である。月曜日は世間的には祝日でも、学校的には平日である、という作戦である。先生も学生も祝日は返上、鉄道やバスは祝日ダイヤなので遅刻者増、という風景になる。勤務校の今年度は、この休日はお休みで、この休日は授業あり、という変則的な組み方をした。ますます面倒くさい。どうせなら、祝日は一切無視してもらった方が、スケジュール組みに悩まずに済むというものだ。

国民の祝日はお休みのためにあったような気がするが、昨今では気苦労の種と化している。さて、来週の祝日は授業があるんだっけかな。

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