勤務していた研究室は、某公共放送のスタッフOBが何名かいた。
放送局というのは、局によってずいぶんと生活習慣が違ったりするのだが、当該の放送局の一番の習慣は「朝から晩まで当該局のオンエアを見ている」ことである。研究室にいくつかある、アンテナと直結しているチューナー付きのテレビやモニターは、常に当該局にチャンネルを合わせて、オンエアが流れていた。
まあおかげで、いろいろなニュースをリアルタイムに知ったりすることが出来たのである。
もちろん昼休みも当該局を見ながらお昼を食べたりお茶を飲んだりしていた。連続ドラマの再放送が終わると、午後の授業の始まりである。当時は「君の名は」のリバイバルを放送していた。ご存知の方も多いと思うが、戦後の男女の運命を描いたものだ。
お食後のお茶を飲みながら、ドラマを見ていると、どうもしかし、みんなで「くらーい」気持ちになってしまう。午後の授業のモチベーションがいまいち上がらない。昼でさえこうなのだから、本放送の朝はもっとどんよりとした気持ちになってしまうに違いない。
放送が終わり、次の連続ドラマは「くらーい」話ではなかった。昼休みの雰囲気ががらっと変わったのだった。
その昔ヒットしたドラマではあるのだろうが、連続ドラマというのは、ドラマとして「良い」だけではいけない、こともある。
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