小学校が「ゆとり教育」を打ち出した頃、土曜日の登校風景がなくなった。
私は、中学高校と「土曜授業なし」の私学へ通っていた。週末は何に使うか、というと、その週の復習と翌週の予習で手一杯である。もう少したつと、週末はひたすら受験予備校通いになる。土曜日に授業がない、ということはてんで「ゆとり」ではなく、「リベンジ」だったりしたわけだ。
同居人が当時小学校の教諭をしていた。一番困ったのは、学校行事をいつやるか、といったことだったそうだ。会社員なら土曜日はお休みなので、土曜日に運動会や学芸会がセッティングできたりする。ところが、「お休み」である土曜日や日曜日に行事を行うと、代休やら授業の振替やら平常時のやりくりが、ものすごーく大変なのだそうである。
先生たちにとっては、土曜日の午後はその週のまとめやら、翌週の準備やらに使えたのが、土曜日に登校しない、となると、平日の残業になる。どこもそうだとは言わないが、同居人の平日は、朝7時前に登校、夜8時過ぎに退校、という感じだった。
そしてまた、土曜日授業が復活しそうな雰囲気、現場はまた大変なんだろうなと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿