カレンダーは1月が最初なのだが、学校は4月が始まり。だから、4月1日の新聞はエイプリルフールなネタよりも、新年度ネタが多い。たいていは、入社式とか異動とか、といった話である。学校の始まりはあと1週間ほど遅いので、来週くらいは入学式とか始業式が社会面に出てくるわけだ。
小学校にあがって、最初に教科書に出てくるのは「さいた さいた さくらが さいた」だったりなどしたが、いまや卒業式に桜が満開、入学式の頃には葉桜である。
まあでも時期的には、年度始めと花見が重なるので、会社ではイベントとして組まれていることがあるようだ。
美術館の行き帰りは、目黒川にそって歩く。目黒川は、川沿いに桜が植わっていて、花見の季節はとてもにぎわう。通い始めた十数年前、公園内の歩道の反対側は、シートを敷いて、若い数名がたむろしていた。服装から見ると社会人。いわゆる「場所取り」である。桜の季節はまだ少し寒いし、座っていてもやることないから、朝から酒盛りモードだったりすることもあった。風紀上よろしくない。
数年後から、ブルーシートが貼付けられていて、シートの真ん中に「なんとか会社なに部なんとか課」とマジックで大きく書いてあったりした。ほー、今日はなんとか課が花見である。まあ1日中ここで居座る必要はなくなったわけである。
1-2年後は、その下に翌日以降の「日付、時間」が書き込まれるようになった。ご予約である。
その翌年ごろには、その下に「ちがう会社ちがう部ちがう課、日付、時間」を書いた白い紙が貼付けられるようになった。1週間ほどは予約満杯のようである。そのころまで花がもつのかしらん。
人間、いろいろなことを考えるものである。
今年は、と言えば、花が咲くのが予定より早かった。あわてて、夜桜用のぼんぼりが準備されていたりした。地面に予約表は貼られておらず、新入社員を誘っての花見は間に合わなかったのかもしれない。
今日は花散らしの雨である。
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