映像に限らないと思うが、現場作業というのは、時間的に取り返しがつかなくなることがある。
例えばイベントの取材であれば、同じことを何度もやって見せてくれるわけではないので、最終的な仕上がりを想定してそれなりの準備をすることになる。
途中で機材の使い方が分からない、などということがあれば、取材はストップするので、あらかじめマニュアルを読み、予行演習をしておいたりする。
その上でも、まだまだ不測の事態というのは出現する。機械がトラブる、なんていうことは、機械で作業していれば想定内の出来事である。ただし、機械がトラブったので、取材が中止になることはない。イベントの方は機械の都合に関わらず進行するからだ。
映像エンジニアという現場の裏方さんは、だから二重三重に予防策を用意する。カメラが必要なら予備のカメラだけでなく、予備のレンズや予備のバッテリーなんかももちろん、用意する。
「石橋を叩いて渡る」典型である。予備だけで本番用の機械よりも多いくらいである。
ときどき「石橋を叩きすぎてしまって、渡る前に壊してしまう」ことがないのか、端から見て心配することがある。
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