2015年11月5日木曜日

前提

中が直接見えない下足箱なので、ときどきロッカー代わりに使う学生がいる。開けたらなぜかノートや本が置いてあったりする。これも「置いてある」のか、「忘れた」のかは、ちょっと見ただけではわからない。

「置いてある」のだろうと思われる「ブツ」は、学内ではよく見かける。ロッカーに入れるのが面倒で、ロッカー棚の上にほいと置いたり、共用教室にもかかわらず私物を置いたりする学生がいる。見た目に「うるわしい」とは限らないので、「置いてある」のが、お持ち帰り前提なのか、廃棄前提なのか、よくわからない。ときどきは「捨てないでください」という張り紙が付いていることもある。

さて、学内では年に数度「大掃除」がある。長期休暇前、年度末が主な「時期」だ。学生生活課が「ロッカー内や周辺の私物を持ち帰るように」と張り紙をする。ある日清掃業者がすべからく一掃、という作戦である。張り紙後に、さーっと「もの」が無くなったところを見たことがないので、「廃棄したい前提」であるものが多いと思われる。

私が学生の頃も似たようなものだったのだろうが、業者でも「廃棄に困る」ようなものがあったりした。立体の課題の作品で大物、重量級、明らかに埋め立てゴミ、である。校舎の外に、モルタルから掘り出したキノコや玉ねぎがごろごろと転がっていたのを思い出す。 

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