2015年6月16日火曜日

特技

今時の学生さんは、デジタル世代、と言われている。メディアではよく「デジタルネーティブ」といった言い方をしているようだ。

勤務校では映像関係の実技をやっている。この手の業界はデジタル化の波が、すさまじく大きく、しかも早く、しかも繰り返し、やってくる。

電子映像を扱い始めた頃は、機材の裏にまわって配線、というのがお仕事前の作業だった。映像は8ピンコネクタかBNC、音声はキャノンピン、ヘッドフォンは標準プラグ、という時代である。自分のやる作業に合わせて、機材を組み替えることから始めるわけだ。おかげで、実家でテレビやステレオの買い替えがあったりすると、配線作業に呼び出された。
ケーブルはぴったり長さの「既製品」がないので、秋葉原で端子とケーブルの長巻を買って、半田付けして作成である。おかげで、電線の皮むきも覚えた。

16ミリフィルムを扱っていた時には、映写機の取り扱いもネガフィルムの編集もオープンリールテープのスプライシングも覚えたのだが、今や再び使うことのない「特技」である。

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