2015年6月10日水曜日

雰囲気

新学期が始まってしばらくはバタバタしている。

授業の内容や課題は、あまり変えないようにしている。しかし、学生の方は学年ごと、クラスごとにかなり特徴がある。学生によって理解度も進行速度も違うので、必然的に対処することになる。授業内容は同じでも、毎年少しずつ伝え方が変わる、というわけだ。ちまちまと授業用の資料を編集し直したり、追加の配布資料を作ったりするのである。学生の方は寝坊しましたとのんびりと教室に入ってきて、参考資料も文献も読まずに、準備皆無で席に着くが、こちらは前日夜遅くまで準備に頭を抱えていたりするのである。

学年ごとに特徴が変わってくるのは、入学試験の受験の方法や科目、もちろん試験内容にもよって違ってくる。もちろん、その時点で18ー9歳くらいの子どもがそれまでに受けてきた義務教育や、学校ごとの教育方法によっても違いが出る。現役が多いか、男子が多いか、私学出身がいるか、地方出身者が多いか、ということも要素になる。25名ほどのクラス編成なので、6月ごろまでには「クラスの雰囲気」というのが出てくるようになる。ムードメーカーがいたり、リーダーシップをとる学生がいたりする場合である。

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