ここ10年か15年ほどで、学内のトイレはえらくきれいに改装された。ウォシュレット完備、センサー付きの間接照明、女子用には防犯ブザー、冷暖房完備である。
便所めし、ということではないにせよ、長居の傾向があるかもしれない。
ずいぶん前の話だが、個室からぼそぼそと話し声が聞こえてきたことがあった。閉まっている扉はひとつだけ、である。個室に複数の人間が入っているのか、と思ってびっくりした。携帯電話が学生の間でポピュラーになってきた頃の話である。個室でおしゃべりをしていた、というわけだ。電話の向こうには、こちらの状況などわからない。電話の相手がボーイフレンドだったりしたら、どう思うのだろうか。
最近だと、やけに「長居」の個室があるなあ、と気になったことがあった。誰かいる気配はするのだが、こちらが用を済ませ、歯磨きをして、身支度など整えても、気配は変わらない。スマホの時代になると、おしゃべりではなくなった。twitterやLINEなどでは、音声ではなく、テキストでおしゃべりをする。座り込んでずーっとテキストを打っているようである。teitterやLINEの向こう側にも、こちらの状況はわからない。向こう側の相手がボーイフレンドで、デートの打ち合わせだったりしたら、どう思うのだろうか。
そうして連絡して、打ち合わせも終わり、一息ついて、個室から出て行ったのだろう。出て行ったた個室に、堂々とスマホが鎮座ましましていることがある。個室の目的は、スマホ使用だったりする、というわけだ。
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