しばらく前に、地方の公立高校が、授業にタブレットを導入、というのがニュースになっていた。生徒負担が5万円、まあ高いか安いかは、その後の活用次第だろう。案の定、授業初日はトラブル続出、というのもニュースになっていた。
コンピュータを使う授業と言うのは、これが面倒である。1クラス30名として、30台同じ機材を揃える、というのが前提な授業を想定するからである。全員が同じような自前のコンピュータを起動して、同じソフトを起動して、Wi-Fi接続して、同じ作業をする、という想定である。…難しすぎる。
同じ型番の同じロットのハードウェアを揃えても、隣の機材と全く同じ動作はしない。なぜこいつだけが機嫌が悪いのかー、という状況はいつものことである。同じアプリケーションだったとしても、隣と同じ動作はしない。毎度、なぜなのー、と言いながら授業をやっているのである。
導入したおじさんたちは、自分たちが使ったことのある「LL教室」を想定していたのではなかろうか。カセットテープレコーダーとヘッドフォンの並んでいた英語の聞き取りをするような視聴覚教室である。
今はLL教室ではなく、CALL教室、と呼ぶらしい。卓にはコンピュータ端末があり、サーバーで集中管理するシステムである。時代は変わるのである。
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