昨今、大学の事務作業のコンピュータ化というのは著しいものがある。
20年前は手書きの成績表で、書留で学校に送っていた。その後は、ワープロの書類に書き込んだものをフロッピーで提出したりしていたのに、今やデータで送信である。
もちろん「超」個人情報であるので、提出には気を使う。
基本的には、校内のネットワークで送信することが前提である。同居人のように週1回の出講、遠くの学校だと物理的に難しいのでインターネットで送信することになる。
そういった学内事務組織へのデータ送信というのは、学校によってずいぶん違いがある。たいていは、年度始めにメールアドレスとパスワードなんかのメモが送られてきて、一緒に「成績データ送信について」などというマニュアルが入っている。
一度やり慣れれば、簡単なものだろうが、成績の入点など半年に1回である。たいていはログインでトラブる。
「パスワード発行後、60日以内に任意のパスワードに変更しない場合、初期発行のパスワードは無効になります」
などという小さな字の注意書きが、よおーく探すと見つかったりする。
成績を入れるのは授業が始まって3-4ヶ月先なのだから、それまでは「成績データ送信システム」など見もしない。
同居人の習性で、締め切りぎりぎりにばたばたと作業をする。急いでいるのにパスワードの再設定などめんどくさいと、イライラするのである。
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