2013年8月16日金曜日

花咲か爺

拙宅の近所では、夏になるとなぜか「ひまわり祭り」というのがある。郊外の都市型農業地域で、ひまわり畑を見せる、というものである。隣の市の「ひまわり祭り」では、巨大ひまわり畑迷路というのが定番らしい。背丈よりも大きなひまわり畑で、ずいぶん前に行ったことがある。畑の名に恥じず、結構蚊に食われてしまったので、それ以来遠巻きに眺めるようになった。
このあたりは小麦の生産が盛んなところで、裏作にひまわりをつくっているのだと言う。まあ観光資源になるなら一石二鳥とか三鳥めかということなのだろう。

ひまわりと言うと、友人に聞いた「ある先生」の話をよく思い出す。
先生は、大学の授業が終わって、学生とビールを飲みながら議論、酔っぱらった帰り道にポケットから何かを出して、あちこちでぱらぱらとふりまいていたそうである。何だろうと考えたが、その後すっかり忘れていた。学校が夏休みになったが、図書館に行く用事があった。先生が酔っぱらって歩いた道沿いに、ひまわりがたくさん咲いていた。先生はひまわりの種をまいていたのだった。

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