大学のイントラネットというのは、素人で構築できるような大きさではない。たいていはアウトソーシングで、専門の業者が担当するかたちになっていることが多い。入ってくる企業によって、使うシステムや得意分野が違うらしく、私の大学では今いくつめかの業者さんが作業をしている。どういう仕組みで受注業者を決めるのかは、一講師には知りようがないが、美術大学というのはただでさえいろいろなOSだのシステムだのが使われているので、めんどくさい現場だろうなあとは思う。
それに比べれば、一般的な大学はあまりそのあたりの多様性は考えなくてもいいのかもしれない。だからちょっとびっくりなシステムに出くわすことがある。
相方の行っている学校の一つは、いわゆる総合大学である。さまざまな学部もあり、学生数も多い。だからシステムもかなり気を使っているのだろうと思われる。こちらも非常勤講師の成績送信用にアドレスとパスワードを就任時に書類配布、60日以内に初期パスワードを再設定するとシステムにログインできるようになっている。たいがいの大学はパスワードは英数字で何文字以上、というのが多いが、そこはなぜか「記号」なのである。ひとつめが「牛」、二つ目が「犬」、三つ目が「カエル」の組み合わせになっていて、それが初期パスワードになっている。変えるのも、10種類の動物から選んでね、というもので、他に「羊」「虎」「ヤギ」「ゾウ」「蛇」「馬」「猫」「ネズミ」なんかが、可愛らしいアイコンで並んでいる。
うーむしかし、むしろ、かえって覚えにくい。
だからといって「犬」「犬」「犬」にしたら、簡単に「パスワード」を突破されそうである。
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